ロケット団がいつものようにドーナツを売っていると、たまたま風にあおられて、どこからか劇の台本が飛ばされてきた。それを手に入れたムサシは、女優魂に火がつき、この劇に出ると言い出した。

劇の発表会が行われるポケモンスクールで、サトシたちは劇の練習に余念がない。この劇にみんなの家族もあらわれて、それぞれ家族を見つけたサトシとマオは緊張する。そんな中、幕があがり、いよいよ本番がはじまった。大地の力を失ったアローラを救うため、勇者リリエルが立ち上がり、アローラの杖に伝説のポケモンたちの力を集めに行くというお話だ。

想定外のピンチを救ったのはロトム。いったん幕を下ろし、その間に、蓄積されたデータベースをもとに新しい台本を作るという。コジロウやニャース、ソーナンスも巻き込んで、劇の続きがはじまった。スポ根、探偵、ロボット、ハスラー、ロマンスと、バラエティーに富んだ内容の劇が進行していくことに。

新しい台本でのクライマックス。勇者リリエルの呼びかけにムサバーバラが天井から颯爽と登場。女優魂にかけて熱演をするムサシだが、ニャースがウッカリしてムサシを吊り下げた紐を手放してしまったばっかりに、危うく落下してしまう事態に。しかし、キテルグマのおかげで地面に落ちずにすみ、ムサシは無事、役を演じきったのだった。

小さなトラブルはあったが、何とか順調に劇は進んでいた。そして、クライマックスへ。ソルガレオに扮したカキ“カキガレオ”が登場するシーンになった時、突如、天井からルナアーラに扮したムサシが高笑いで降りてきた。ルナアーラの化身“ムサバーバラ”と名乗る想定外の人物の登場に、サトシたちは戸惑うばかり。